視覚障害者の思い(白杖を持って微笑む女性)

痛々しい傷・・・

縫合された眉間の3cm程の傷。

 ある日の早朝、お友達の視覚障害女性からLINEがきました。

 「初めて行く駅で階段を探していたときに壁にぶつかって大怪我しました。通りがかった方が救急車を呼んでくれ、血まみれで病院に行き、額を6針縫いました。傷跡がかなりはっきり残ってしまうと言われ、涙が出ました。ホームドアができても点字ブロックがあっても、やっぱり私たちには人の声かけが必要なんです!多くの方に伝えてください」と写真を送って下さいました。

 ホームだけでなく、どこであっても、「危ない!!」と思ったらどうかためらわずに声をかけてください。シェアもありがたいです。(高山)

2022年11月20日


声かけをためらわないで

 佐木 理人(さき あやと)さん

~ 転落経験者の思い ~

正面を向いて、少し微笑んだ佐木さんの写真。佐木さんはスーツを着ています。

 大学生だった1995年、大阪市営地下鉄・天王寺駅で、白い杖を使ってホームを歩いている途中、動き始めた電車に接触し、線路脇に転落。電車に16メートル引きずられ、頭と手足に大怪我を負い一年近く入院しました。

 電車に引きずられながら、もうろうとした意識の中で、「もうだめだ」と死を覚悟しました。その一方で、電車と接触する直前にすれ違った人たちから、何の声もかけてもらえなかったことが、たまらなくむなしかった・・・。

 近年、ホームドアや転落防止柵のある駅は着実に増えていますが、全駅設置の道のりは険しいと言わざるを得ません。

そうした現状で、白い杖や盲導犬の使用者にとって何よりありがたいのが、周囲からの声かけです。 「声をかけるのは迷惑では」と、ためらう方もいるでしょう。しかし私は「お手伝いしましょうか」という声かけに、何度も助けられました。 皆さんからのひと言が、命を救うかもしれないことを、ぜひ知っていただきたいのです。


コロナ禍の今、駅での出来事

 木川友江さん(全盲)

微笑む木川友江さん。白いジャケットを着ています。

 通勤途中、忘れ物に気づき、普段降りたことのない駅で降り、戻るために反対側のホームへの階段を探したがなかなか見つからない。すると「どちらに行かれますか?」と親切に声をかけてくださった女性が。反対側のホームに、と伝えると、「こちらです。」と、わたしと歩き出しました。「こっち、こっち」とか、「あ、もう少し右」とか、「はい、そのまま進んで」とか、何度も声をかけてくださる。けれど私からはずっと離れたまま。 以前なら「恐れ入りますが、右腕につかまらせていただけますか?」とお願いできたのですが、コロナ禍の今はそれができないのだと改めて気づきました。

 全盲の私にとって、人に近づくことができないことは、なんとも心もとなく、寂しいことです。でも、こうして声をかけていただけるだけでも、一人で歩くよりずっと早く辿り着くことができます。声をかけてくださる方は減らないで欲しいと祈るような思いの私です。

 ※ 木川さんは2019年のオンキョー点字作文コンクールで優勝され、受賞作は下記のリンクからお読みいただけます。心温まる文章ですのでよろしければぜひお読み下さい。

 【オンキョー点字作文コンクール】

 国内の部 最優秀オーツキ賞「かけがえのない出会いをありがとう」