先日の早朝、お友達の視覚障害女性からLINEが。
「昨日、初めて行く駅で階段を探していたときに壁にぶつかって大怪我してしまいました。近くを通りがかった方が救急車を呼んでくれて血まみれで病院に行きました。6針縫いました。傷跡がかなりはっきり残ってしまうと思いますと言われ、涙が出ました。
ホームドアができても点字ブロックがあってもやっぱり私たちには人の声かけが必要なんです!ぜひ皆さんに伝えてください」と写真を送ってくれました。
ホームだけでなく、どこであっても、危険だと思ったら、ためらわずに声をかけてください。ぜひお願いします。シェアもありがたいです。
通勤途中、忘れ物に気づき、普段降りたことのない駅で降りた時のこと。戻るために反対側のホームへの階段を探すものの、なかなか見つからない。すると、「どちらに行かれますか?」と、親切に声をかけてくださった女性が。反対側のホームまで行きたいと伝えると、「こちらです。」と、わたしと歩き出しました。「こっち、こっち」とか、「あ、もう少し右」とか、「はい、そのまま進んで」とか、何度も声をかけてくださるけれど、私からはずっと離れたまま。 以前なら、「恐れ入りますが、右腕につかまらせていただけますか?」とお願いできたのですが、今の状況ではそれができないのだと、改めて気づきました。
全盲の私にとって、人に近づくことができないことは、なんとも心もとなく、寂しいことです。でも、こうして声をかけていただけるだけでも、反対側のホームまで、一人で歩くよりはずっと早く辿り着くことができます。手を引いていただけなくても、声をかけてくださる方は、どうか減らないで欲しいと、祈るような思いの私です。
※ 木川友江さんは、2019年のオンキョー点字作文コンクールで優勝された方です。受賞作は下記のリンクからお読みいただけます。とても心温まる文章ですので、よろしければ皆様もぜひお読み下さい。
【オンキョー点字作文コンクール】
佐木 理人(さき あやと)さん
~ 転落経験者の思い ~
大学生だった1995年、大阪市営地下鉄・天王寺駅で、白い杖を使ってホームを歩いている途中、動き始めた電車に接触し、線路脇に転落。電車に16メートル引きずられ、頭と手足に大怪我を負い一年近く入院しました。
電車に引きずられながら、もうろうとした意識の中で、「もうだめだ」と死を覚悟しました。その一方で、電車と接触する直前にすれ違った人たちから、何の声もかけてもらえなかったことが、たまらなくむなしかった・・・。
近年、ホームドアや転落防止柵のある駅は着実に増えていますが、全駅設置の道のりは険しいと言わざるを得ません。
そうした現状で、白い杖や盲導犬の使用者にとって何よりありがたいのが、周囲からの声かけです。 「声をかけるのは迷惑では」と、ためらう方もいるでしょう。しかし私は「お手伝いしましょうか」という声かけに、何度も助けられました。 皆さんからのひと言が、命を救うかもしれないことを、ぜひ知っていただきたいのです。
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ホーム転落をなくす会
(任意団体/2017年1月発足)
代表:高山久美子
副代表:原田敦史
役員:宇野和博/佐木理人
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