2022年12月、大分県津久見市のJR津久見駅で、視覚障害のある高齢の女性が、特急列車にはねられ、亡くなりました。
津久見駅では、昨年3月から駅員の配置が午後3時までに短縮されており、事故が起きたのは、駅員さんのいない時間帯でした。事故原因などの詳細は不明ですが、少なくとも駅員さんがいれば防げた可能性はあったのではないかと思っています。
実は大分県では、令和2年9月に、3人の車いす利用者が、「JR九州が駅を無人化したことにより、移動の自由を制限され苦痛を受けた」として、大分地方裁判所に損害賠償を求めて提訴し、今もこの裁判は続いています。この事故の後、大分市に住む視覚障害の女性もこの裁判の原告に加わりました。(この裁判について詳細は、「JR駅無人化反対訴訟を支援する会」のサイトをご覧下さい。)
ホームドアをつければ駅員さんがいなくていいわけではありません。
鉄道を利用するみんなのために、駅員さんは必要だと思っています。
今、全国の駅の半数で駅員さんが不在です。
この問題、みんなで考えていきましょう。
鉄道の現業部門で働く方々による労働組合「日本輸送サービス労働組合連合会(JTSU)」の学習会に、当会のメンバー5人と、京王電鉄の無人化に反対している「鉄道を利用するみんなの会」の3人の方々、あわせて8人で参加させていただきました。現役国会議員の方や、今度の統一地方選で区議会議員を目指すフレッシュな方など、多くの方々に、ホーム転落問題や無人駅問題について、一言、ご説明させていただきました。Facebookにアップして下さった山口かおるさんのお父様は視覚障害者で、私もお目にかかったことがあります。嬉しい出会いでした。JTSUの皆様、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
駅の無人化は地方だけの問題ではありません。
JR九州もそうですが、黒字を出して、株主に多額の配当を出している鉄道会社であっても、合理化の名の下で、安全性が軽視されています。駅の無人化、利用者にはなにも得るものはないのに・・・。
東京新聞TOKYO Web
駅無人化へ京王電鉄が実証実験 経費削減、障害者ら反発
先日の土曜日、20時半過ぎ、
JR池袋駅の中央改札。
「すいませーん」と何回も声をあげる白杖の若い女性。
通りかかった私「あのー、駅員さん、いないです。どこかに呼び出しボタンがあるかと思うんですけど・・・」と、見ると、窓口に置いてあるのはタッチパネルの端末。ええっ!!と戸惑いつつ、さらに周りを探すと、窓口の下の方に、ボタンを発見。
「あ、これだ」とボタンを押すと、
改札の奥の部屋から駅員さんが出てきて対応してくれました。
夜とはいえ、池袋駅はまだまだたくさんの人が利用する時間です。
奥にいるなら、なぜ改札にいないのでしょう。
全国の駅の半数はすでに無人化されています。
首都圏でも例外ではなく、
京王線が、今、多摩動物公園駅を時間帯無人駅にしようとしているのをご存知でしょうか?
京王線は赤字会社ではありません。
安全に利用するために、駅改札口の無人化、時間帯無人駅含め、絶対反対です。
このままほっておいたらどんどん無人化が進んでしまいます。恐ろしいことです。
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ホーム転落をなくす会
(任意団体/2017年1月発足)
代表:高山久美子
副代表:原田敦史
役員:宇野和博/佐木理人
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